むげん大阪本店、店長の独り言

「前まで、どの店にも並んでいたのに！」
狙っていた商品が今やどの店も品切れ状態。
こんな経験は誰しもあるのではないでしょうか？

新製品で発売前から人気の商品ならまだしも
ついこの間まで、よく行ってる店にも、通販サイトにもあったのに
いきなりどの店も品切れ状態？！

これは、
「いつか買おう」
と、潜在的に狙ってるお客様が何人かいる商品でよく起きます。
今すぐ買いたい訳ではないので、来店したり、ネットでチェックしても
在庫があることを確認するだけで、その商品が欲しいことは店でもアピールするわけでもありません。
が、いつもチェックしている商品が無くなっていると
急に物欲が湧くというか、もしかしたら買い逃すかも？という危機感にかられるのか
その商品が手に入れたくなるのです。
その人の次に出る行動は、他の店の在庫チェックになります。
Ａという店で品切れて、そこに潜在的に欲しかった人が5人居れば
購入した1人を除く4人が買い逃して、他の店に探しに行きます。
そこで在庫があれば購入するのですが
Ｂ，Ｃ、Ｄと店舗を回り、有れば購入となるのですが
Ｂ，Ｃ，Ｄにもその商品を狙ってる人は潜在的に数人存在します。
そう、ネズミ算的に、欲しい人は増えていきます。
Ａで買い逃した人が、Ｂ，Ｃ，Ｄと在庫を問い合わせて、
どの店も品切れと言われると、
「いつか買おう」程度だった商品が、「今、最も欲しい商品」と変わってしまう。

どこに問い合わせても、品切れ。
この状態の時、数日は電話での問い合わせが多数あります。
メーカーも店も、全国的に品切れになってることは分かる訳ですが
なら、直ぐに再生産に入るのか？というと、実はそうはなりません。
ユーザーを煽ってるのか？、意地悪してるのか？
そうでは、ありません。
キツイ話をしますが
過去、「いつか買おう」で保留しているお客様で
再生産して、直ぐに購入したお客様は１～2割程度で
残りの８～９割の人は、再生産すると
「今、最も欲しい商品」が再び「いつか買おう」に変わってしまうのです。
再生産ではなく、偶然見つけた最後の1丁なら購入するのですが・・・・・・・

品切れ状態になっても、コンスタントに再生産されている商品は
コンスタントに売れているからなのです。
「ずっと有るから安心、いつか買おう」っていう商品は
店も、メーカーも
「ずっと有ったけど、やっと売れた」商品なので
店は再注文、メーカーは再生産を躊躇います。

店もメーカーも、早く売れる商品で勝負がしたいので
1週間で完売した商品と、半年掛かった商品、
売り切れたあと、どちらの商品をもう一度仕入れるか？は明白です。

ずっと有るから安心してしる商品ほど
無くなったあとに手に入れるのは苦労することになると思っておいてください。

とある（エアーガンショップではない）店に貼ってあったポスターの言葉
「今、目の前にある商品。明日もあるとは限らない。」